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有限会社ヤマコン 代表取締役 山田享

有限会社ヤマコン 代表取締役 山田享

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有限会社ヤマコン 代表取締役 山田享

企業情報

有限会社ヤマコン
本社:愛知県小牧市大字三ツ渕718
http://www.yamakon-logi.co.jp/

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まずはじめに、御社がどんな会社なのかを教えてください。

先代の父親がもともとやっていた会社を引き継いだっていうカタチです。

僕らは小さい頃から、そんな父親にトラックで地方に連れていってもらったりとかしていたものですから、子どもの頃から運送事業には慣れ親しんでいて。

現社名であるヤマコンとしては、平成4年の9月1日に運送事業の申請をしましたので、ちょうど今25周年を終え、26年目に入っていくというところです。

最初はいろんな仕事があったんですが、今現在の会社の特徴としては、部品輸送、大手ガス器具メーカーさんの部品輸送が主だったものです。
また、それに付随する倉庫業務なども行っています。

車輌としては、大型車もありますが、ほとんどが4t車のウイング車になりますね。

トラック・マネジメント協会に入会する経緯、きっかけを教えてください。

平成12年に、当時サラリーマンをやっていたわたしが、会社に戻りました。
当時兄が代表をやっていたんですが、平成18年の10月、今から11年前ですかね、正式に代表になって。

3年くらいなんかいろんなことやってたんですが、いろんなことをちゃんとやろうと思ったら、結構いろんなことがわかんねーぞ、っていう状況だったんですね。父親もすでに他界していたものですから。

そんな状況の中で、トラマネの和田理事長が当時執筆されてみえた、物流Weeklyさんの連載記事を読んでいたんです。

和田先生の事務所を訪ねて、顧問をお願いさせていただき、帳票関係とか、当時できていなかったこと、Gマークの申請もお手伝いいただいたりとか。

当時はね、まずGマークをとるために、いろんなことをやってたんだけど、正直言って今現在で言えば、Gマークをとるための活動と、Gマークあたりまえだよっていう活動はまったく別なんで、今現在は、別にGマークにはまったくこだわらずに活動しています。

その後、約3年前ですかね、トラマネの設立があった時に、トラマネの理事長である和田先生からお声がけをいただき、トラマネのホームページにも謳ってます、誰でも“入れない”協会にしたい、っていう想いに、いろんなことをちゃんとやってく、っていう志のある事業者さんが集まる場所だと感じました。
私自身も、さらにやれていなかったことをやっていきたいな、という想いがあり、設立から参加させてもらっている、という感じです。

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以前、大きな事故が起きてしまったとお聞きしています。

約2年前の1月、うちのトラックが自転車の方を轢いてしまったっていう事故がありました。

過失もうちの方が多かったんですが、監査でいろいろと調べられた中で、トラマネの模擬監査をやっていたこともあって、
デジタコやドラレコだとか、過去のドライバーの勤務状況、点呼も含めね、そういうところもしっかりやって送り出していましたので、その辺はまったく問題もなくて。
ちょうど1年前くらいに陸運局の監査が入ったんですが、いわゆる文書警告だけで済みました。

重大事故を起こすと、陸運局からの監査がきて、通常よりも1段階ギアを上げて、いろんなことをきちんと整備しなくちゃいけないんですが、
それも、今までやっていた取り組みの中でも「ちょっとこれはまだいいか」と思っていた部分の対応をするだけで済みました。

どこでも事故はあると思うんですが、そういう調査が入っても、そういうカタチで終われるっていう、
結果的には、トラマネが目指してる状態が、ちゃんとできたかな、っていう感じはします。

うちの場合、本当は事故を起こさない会社なんですけど、今回も「まさかあの子が事故を起こすなんて‥」っていう従業員だったんです。

全体で「こうしましょう」っていうのは、アナウンスしてきたんだけれども、やっぱりもうちょっと掘り下げて、ひとりひとりの特徴を掴んで個別に注意‥ってところまではやれていなかった。
「あなたはこういうことに気をつけなさい」「あなたはこういう部分を注意しなさいよ」っていうところまでできていなかったのは間違いないです。

だからそういう部分も、今回の事故を通じて入れ替えてきました。

 

これはもうトラマネとは関係のない話なんですけど、まる7年くらいになるのかなあ、6年ちょっとくらい。
うちの安全会議、毎月土曜日に一日かけてやってるんですけど、ドライバーとしてはすごく不満はあって。だって休みの日に出てきてやるわけですから。

でも結局、この前の監査もそうなんですけど、「安全教育をしてますか?」っていう時に、その時間つくってなかったらやれるわけないんですよね。
配送から帰ってきてちょろっとやる程度の安全会議じゃあ伝わらないんで。

だから今現在は、うちはもう社員に、新しく入ってきた人にも「うちはこういうカタチでやるから」って。それを毎年繰り返していく。

一年間に教育しなくちゃいけない項目って、今12項目あるんですけど「12項目終わったら終わりで良い」んじゃなくて、同じことを毎年繰り返して、ブラッシュアップして、いろんなことをやらなきゃいけない。絶対そういう場はつくらなきゃいけない。

ただ、さきほど言ったように、それを6年以上前から続けていても、2年前に大きな事故があったんで、その時はもう非常にショックでしたね。
あれだけいろんなことをやってたんだけど、っていう。

トラマネの模擬監査は、陸運局の監査や巡回指導とはどう違うんですか?

巡回監査のレベルをクリアする程度だったら、今回の死亡事故の対応は非常に大変だったと思うんですが、それよりもトラマネの模擬監査は、いやらしいところまでつついてきます。

お互いわかっててね、普段から「あそこがうちはダメなんだよ」っていうところを知ったうえで「この書類見せてください」っていうのをやるんで、
そういう面では隠し事もなく‥、できていないのをトラマネ会員の中で隠す必要もないので。

自分たちのウィークポイントとか弱点、できていないことをあらためて認識するうえでは、模擬監査が非常に役に立ってるし、他の会員さんの会社へ訪問した時に、僕らが普段「そこまでやらなくていいかな」って思ってることでも、その会社はそこまでちゃんとやってるから。

それが「やる会社はちゃんとやる」ていうところにつながっていくんで、そういう意味でも、模擬監査のおかげで、なんとかきちんと対応をすることができたのかなとは思います。
もちろん、事故を起こしてそのまますんなりってわけにはいかないですし、本当は事故を起こさないにこしたことはないですけど。

運送業界も普通に同業者と付き合っていると「このくらいでいいじゃん」ってなるんですよね。点呼も「100%じゃなくていいんじゃない?もったいないじゃん人件費」とかね。
教育もそう。「ドライバーにそんなことやったって意味ないよ」みたいなね。どうしても基準が下がってっちゃうんで危ないんですよね。

あとは、ちょうど3年経ちますけどトラマネも、3年前はじめた当時と、監査の厳しさというのかな、労基署とかも含めて、僕らが先に厳しいことやってきたところに基準が上がってきてるんで、僕らはやってて良かったっていう。

時代が追いついてきた?

そうそう。で、他社は「やらなきゃね」「点呼でもそうだよね、もうごまかしはきかないな」とかね、そういうことになってきてるんで。
この間、うちも労働監督署もきたんですが、過重労働とかにあの人達の意識がシフトしていっていることもあって、大きな指摘はなく対応できました。
トラマネでの取り組みが活かせたかな、っていう感じはします。

セミナー行けば「ああやらなきゃね!」で終わっちゃうのを、それをトラマネは、「やらな!!みんなやってるし!!」っていう。
みんな背中を押し合うじゃないけど、普段だったらやれていないことが、トラマネの会議で前進するっていうのかな。
そういう課題は、僕以外の他社さんも、入会当初から見ればね、グッとボトムアップっていうのかな、できていると思うので。

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逆に、うまくいかなかったことや、悩まれてみえることはありますか?

やっぱり管理者を巻き込むっていうことが、うちは他社さんよりできていない。
トラマネの模擬監査の時も、本当は、社長である僕が受け答えするのではなくて、管理者に受け答えさせたかったんですけど。
それはまだ時期尚早だったのかな。勉強になるから、やらせたかったんですけど。

ただ、先程言った、陸運局の監査の時には一応居させたんで、そういう必要性はわかってきてるかなと思うんですけど、
ただ、うちくらいの規模だからなのか、他の会社もそうなのかわからないですけど、こういうトラブルはもう社長の仕事、ってちょっとこう分離されちゃってるところがあるので。

ただ、いろんなセミナーへ行かせたりとか、そういう機会を与えたりをもうちょっと増やしていけば、いずれわかってくるかなあという感じはします。

期待を寄せる管理職の方もしくは幹部の方、候補にあがってみえる方はいるんですか?

模擬監査とか、そういった対応をする管理者としては、やろうと思えばできるんですけど、本当の課題としては、後継者っていうのがやっぱり、わたしたち中小企業だとなかなかつくりずらいかなと。

ましてや、高齢化が進んでるこの業界ですから、僕より年下なんていうのはもう数えるほどしかいないので。
その中から作り出していくっていうのもあるし、自分自身もまだ44ですから、10年後15年後を見据えてやっていけばいいのかな、っていう感じはします。

例えば、「管理者の◯◯さんが抜けたら、今やってる取り組みがまわらなくなる」っていうことはないので。
もうそういうことを続けていくのが当たり前には、会社としてはなっているので。

帳票とかもそうですね、なんかやったら帳票とかに残しておかなきゃいけない。っていうのを、昔はその人の個人の力量っていうんですかね、に頼ってましたし、本当の監査がくるまで「なに、もうあれやってないの!?」とかね。やってなくても、忙しくてできなかったのを目をつむっちゃう、とかってなるので。

トラマネで定期的に監査をやるっていうのは、緊張感ていうのかな。だって急にまた監査が来るからって準備するくらいだったら、ずっとやってれば帳票だって全然間に合う。

あとは細かい指摘事項とか、思い違いとか、そういうことの修正をすればいいだけなので。

そういう意味で言えば、先程のGマークの申請とか、巡回監査がきても、おそれるものは別に何も存在しない、っていう感じですね。

ドライバーを若返らせたいっていうお話も

会社の中で、仕掛けのポイントとして、トラマネでやる「ドラコレ」ですか。

まだはじめたばかりですが、モード学園さんと一緒になってオリジナルのユニフォームづくりをやってますので、それが半年後、1年後、少しずつ動き出すので、そこに期待しています。

ユニフォームの違いって何かっていうと、今うちが着てるのは既成の服、他の会社でも「あ、うちと同じ制服だ」みたいな。ってことは独自性がないんですよね。

あの制服見たらヤマコンさんだって言われる制服、っていうのをリニューアルして、制服を変えると荷主さんからも良いイメージになったり。

求人募集で来る人も、それを見てる場合もね、制服でね、かっこいいところあるんだったら、アドバンテージにもなるんで、そういうところは期待したいですよね。

それ以外の取り組みとしてはやっぱり人材確保。うちでも苦労していますので。
今回、大手宅配企業さんとかね、11月の値上げっていうのは、12月の繁忙期を見越した取り組みだと思うんです。

うちの会社も荷主さんに「ちょっともう上げてもらわないとやってけない」っていう話しをしてるので、それを飲んでくれるかどうかはわからないですけど。
でもそれくらいやらないと、人材確保もできないし、働き方改革じゃないですけど、従業員の労働時間を抑えるとか、有給とか、そういう問題。

有給とらないのが当たり前の業界だけど、もちろん立派な会社でちゃんと有給を取らせてる会社はありますけど、もともと取れていない会社が有給を取らせていく、っていうのをアピールしていけば、人材確保もできるんじゃないかなっていう気はしますね。

日本は遅れてますけど、みんなあたりまえのように罪悪感なく有給をとる時代がくるはずなんですよね。当然のように。

罪悪感があって有給がとらない理由は何かって言うと、利益がなくなると思っちゃってるから。
ただ、それは本当は経営者が間違ってて、みなさんの利益を食って、みなさんが本当は休める利益をただ会社が搾取してるだけなんで、そこは工夫していかないと。

本当に今、若い人たちは車離れもあるし、その中でどうやってトラックドライバーまで繋げていけるかっていう。
昔はただ単に「車好きだし」っていうので、その人達の受け皿になってたんだけど、今もう「車好きだし」じゃない。

何かって言うと、いろんな職種の中で、働きやすい職場っていうものの中に入らなきゃいけない。

運送事業者は、あんまりイメージがよくない業種になっちゃってるし、昔はそれでも、大変な仕事の中でも「稼げる」っていうのが上回っていたので、トラックに乗るつもりはなくても、大型免許を取って持ってる人もいっぱいいた時代もあるんだけど、ちょっと時代も変わってきてる。

だったら僕らとしても、労働条件と賃金、当然良くしないと人っていうのは集まりません。
それを荷主さんに言って「良い人材確保のために、運賃を上げてください」っていう働きかけ、「なかなかあげずらいわなあ」って思ってたのを「やっぱやらないかんよね」っていう。
トラマネの会員さんでも、はじめてる会社さんもあるので。

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今後の協会の取り組み・活動に期待することはなんですか?

まだうちの会社がやれていないことっていっぱいあるんですよね。
で、今協会がやろうとしていることを全部やろうと思うと、やっぱり「ハードル高いな」って思うこともいっぱいあるので、そこをやってかなきゃいけない、っていうこと。

それを私だけ植え付けられても仕方がないので、うちの会社の従業員含め、他の会員さんもみんなでやっていければ、協会が伸びていくんじゃないかなあと思います。

今ね、コンプライアンスだけではやばいなっていう風潮とか、労働環境とか、働き方改革とか言われているなかで、悩んでいたりとかね、ちゃんとやりたいんだ!そういう気持ちになっている人はだいぶ増えているとは思うので、今後はそういう意味でいうと、会員の拡充もしやすいのかな、そういう気がしますけどね。

正直言って、ちゃんとやろうと思うとかかるコストの方が多い、なんとなくね。直接的に売上に繋がるわけじゃないですし。

大きい事故をやって、大変な目にあって、売上が下がったっていうのがわかると、守ることの重要性もわかってくるんですね。

結果的には、トラマネの活動を通じてやっていたことが、今現在の、会社のいろんな厳しい壁も乗り越えていけるっていう感じがします。

本日は貴重なお話をありがとうございました。最後に入会を検討されてみえる方に、メッセージをお願いします。

気になる人は、トラマネのホームページも見に来てくれてると思いますし、見学もできるんで、検討されてる方も、是非会議を覗きにきてもらって。

2代目なり3代目なり、創業者でも良いんですけど、悩んでいたりとかね、ちゃんとやりたいんだ!ていう経営者がみえれば、増やしていきたいなあっていうのがあるので。

「おまえたちできてないじゃないか」って言われるんじゃなくて、「できてないからできるようになりたい」と思って集まってる会なんです。

他の会社の取り組みを聞くのは勉強になるし、みなさん常にレベルアップしていってるんで、是非参加して欲しいです。

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