運送業経営をしていて苦労したことを教えてください。
創業当初は、コンプライアンス管理や人手不足に非常に苦労しました。
点呼や労働時間の管理、車両や日報の確認といった日常業務の全てを少人数でこなさなければならず、管理が追いつかない状況でした。
当時は「売上を確保しなければならない」という強いプレッシャーの中で、資金繰りにも頭を悩ませていました。
特に創業から1〜2年目は困難が集中し、長時間労働が常態化していました。
その後、事業が拡大し車両が15台を超えた頃には、「20〜30台の壁」という新たな課題に直面しました。
離職率が高く、他社との差別化が難しい中で、ドライバーの労働条件や休暇の充実といった問題が浮き彫りになりました。
トラマネ協会の和田先生をはじめ、協会の同業の社長仲間との出会いを機に、コンプライアンスの基礎知識を学び、優先順位をつけて問題を一つひとつ解決していく取り組みを始めました。
同時進行で全てを解決することはできないため、労働時間の管理など緊急かつ重要な課題から対応を進めました。
その結果、少しずつ状況が改善していきました。
現在進行形で苦労していることを教えてください。
現在も引き続き課題はありますが、創業時のコンプライアンスに関する基礎的な部分はクリアしており、今は応用の段階に進んでいます。
特に、2024年問題による人手不足への対応が大きなテーマです。
そこで、ドライバーに「選べる働き方」を提供する取り組みを進め、三つの働き方を整備しました。例えば、定期便やチャーター便など、ドライバーの得意不得意に合わせて業務を割り振り、ストレスを軽減する工夫をしています。
この仕組みによって、離職率は劇的に改善され、ドライバー数を20名弱から30名以上に増やすことができました。
現在の最大の課題は、管理職の育成と組織の仕組み化です。
これまでは属人化された管理体制で対応していましたが、業務が拡大する中で限界が見えてきました。
間接人件費を抑えながらも効率的な組織運営を目指し、コンプライアンスを軸とした新しい仕組みづくりを進めています。
また、優良企業の事例を参考にしながら、より高いクオリティを追求する日々です。