株式会社第一名誠

ドライバーが辞めていく会社から、
若手ドライバーの集まる運送会社へ

株式会社第一名誠

代表取締役 瀬尾 国大

企業情報
株式会社第一名誠
本社:愛知県名古屋市港区藤前4-906
https://www.d1meisei.co.jp/

INTERVIEW

長時間労働からの脱却。“選ばれる会社”への挑戦。

──現在、若手ドライバーはどれくらい在籍しているのでしょうか?

20代〜30代が13人、40代15人、50代も同じくらい。
20代〜30代の若いドライバーが3分の1くらいですね。

──若手ドライバーが集まるようになる以前は、どうだったのでしょうか?

10年前までは、業界的にもうちも長時間労働があたりまえでした。
「離職者が出てもしょうがない」と思いながらも、自分自身も嫌だった時代で、だからこそ5年程前に真剣に改善に取り組み始めました。

ようやくそれなりに改善に手応えを感じられるようになった頃、「これでみんな喜んでくれるはずだ」と思っていたんですよね。

ところが、それまで長時間労働があたりまえだったなかで、特にベテランドライバーからは「少しくらい労働時間が長くたっていいよ。休みが少なくたっていいよ。それよりもたくさん稼がせてくれよ」といった意見が挙がるようになりました。

その後、立て続けに何人も転職。
1年間で10人くらいは他社へ転職してしまいました。

それでも残ってくれたドライバーや、そこであわてて求人をかけて出会えたドライバーたちが今でも活躍してくれています。

変な意味ではなく、うちを去ってしまった人たちに「しまった!」と思ってもらえるようになりたい。
じゃあもっともっと労働時間を短くして、待遇を上げてやろうじゃないか、とさらに改善に取り組むきっかけになりました。

休みだけとか、給与だけとかだと、もっと好条件の会社はあると思いますが、労働時間・休み・給料、総合点では他社より優れている状態をつくれているのではないかと思っていますし、そこに魅力を感じてドライバーが集まってきてくれていると思います。

交渉力と人材育成でつくる、働きやすさの好循環。

──労働時間を減らして待遇を良くするのは大変だと思うのですが、どうやって実現したのですか?

特に労働時間が長くなってしまう原因となっていた荷主さんには、料金の見直しや、荷待ち時間等の改善、そういった交渉を続けました。

もともと業務量の少ない荷主さんにはご理解いただけることが多いのですが、わずか数%の値上げでも合計金額としては大きくなってしまう業務量が多い会社、大手企業ほど難しい。
それでも粘り強く交渉を重ねてきました。

どうしてもわかっていただけない荷主さんにはこちらからお断りすることもありましたし、だからこそ同時に新規の獲得にも注力し続けました。

あとはドライバーへの教育の部分。
少しずつ労働時間を短くできるようになってきたときに、ドライバーを集めて、一人ひとりの質の向上ができた、というのが大きいですね。

それまで、ドライバーのみんなを集めるっていうことがたまにしかできていなかったのですが、今は毎月必ず。
グループずつ集めてグループリーダーをおいて。
そういった時間を設けています。

安全に対する意識はあたりまえなんですけど、それ以外のサービス面というところでも、ひとりひとりの質が上がったことによって、荷主さんへの交渉がしやすくなりました。
「うちのトラックとドライバーを使うのであれば、この料金でないとできません」とはっきり言えるようになりました。

車両事故が減れば保険料も安くなるし、商品の事故が減ればお客さんの信頼が厚くなる。
その結果として昇給であったり福利厚生であったり、ドライバーへ還元することができる。
いい循環ができるようになりました。

さらに上のステージへ。今かかえている課題や目指していること。

新人教育

異業種から転職してくるドライバーも毎年1人、2人はいます。
ドライバーが仕事をしながら彼らに仕事を教える、ということになるんですが、どうしても厳しいやり方になってしまっています。
「昨日も言ったよね?」「なんでできないの?」といったように、口調も強くなってしまう。
誰しも新人の頃があったはずなのに、みんな忘れてしまっている。
一回言ってできるようなそんな天才はいないと、僕からもいつも言うのですが、どうしても余裕がある仕事ばかりではないので⋯。
教える側の成長、指導にもっと力を入れたいと考えています。

組織づくり

現在社員はドライバーだけで42名、プラス管理職で45名以上いるのですが、もっとしっかり体系的な組織にしたいと考えています。
もう10年同じことを言っているんですけど、僕が苦手なところですね⋯。

完全週休2日制

現状は、各個人の希望によって、完全週休2日制と、隔週で週休2日の人とでわかれています。
時代の流れからしてもそうですし、トラマネメンバーである新和運輸さんも今年から完全週休2日を導入したとおっしゃってみえます。
同じ運送業と言いながらも職種が違うので、難しい部分もあるんですが、少しでも追いつけたらなと思っています。

仲間の刺激が原動力に。設立メンバーとしての想い。

トラマネ協会が設立されて10年経ちました。
ここまでお話ししたとおり当時はうちの会社もまだまだで。
僕も設立当初のメンバーからものすごく刺激されて、今があります。

他のメンバーの取り組みとか、労働時間を見せてもらって、衝撃をうけたんですよ。
一体どうやってるんだって。
それで会社を見学させてもらったり、トラマネ会議でいろんな話を聞かせてもらったり。
取り入れられることから順番に取り入れて、ちょっとアレンジして真似させてもらったりっていうのを繰り返してきました。

例えば桝田さん
長距離ならでの大変さというか、うちももういつだったかわからんですけども10年ぐらい前までは、一部やってたんですけど、僕の中では「長距離やってたらもう無理だ」っていう判断のもと切り離したんですよね。
それを、トラマネ始まった時からここ最近までであそこまで改善したのは、いやすごいなと思って。
まだ完璧じゃないかもしれんですけど、自分の中ではもうないと思ってたんですよ。
もうそんなの長距離やったら無理!と思ってたのを、あそこまでもってったっていうのは、本当にすごい。

このやり方、長距離やってみえる会社だとしたら、そのやり方を早く知って欲しいなと。これはうん本当に。
これ当時の自分に、今の話とかを聞かせられたらね、だいぶ心の余裕ができただろうなって思うんですよ。
こんな話が聞けるんだぞっていう。

細江さんは自分と似たスタイル。
そういった意味では応援してあげようっていう風には僕も思いますし、炭竃さんも頑張ってみえる。
自分の昔を思い出して、かぶせたりすると、やれる範囲でなるべく手を差しのべてっていうのか、応援したいなっていう気持ちになるんで、またどんどん聞いてもらったり、そしたらまたなんらか返してあげられるかなっていう風に思う。
そういう会なんで。

逆にね、そうやって頑張ってもらえると、またこちらとしてもそれが刺激になって、あんまりね、あぐらかいてたらいかんなっていう、もっともっともっとっていかないと。
もっと上を目指さないとっていう風にね、そういう風に思えるんでありがたいです。

自分の抱える悩みをみんなに聞くだけではなくて、逆に他社が抱えてる問題を聞く、悩みを聞けるっていうのもすごくためになると思います。
この規模になるとこういう課題がでてくるんだとか、そんなとんでもないことが他社ではおきてるんだとか。
だからこそそれが自分への戒めにもなることがたくさんあります。

今のメンバーもみんな意識が高く、もちろんまだまだこれからっていう会社もたくさんありますが、でも、「なんとかしてよくしよう」ってみんなが思っている。
現状抱えてる課題や悩んだりしていることを話してくれれば、必ず何かのきっかけになるので、一度見学に来てもらえたらなって思います。

メディア掲載情報

ブツリュウアイ

“全国33社の狭き門”と題し、働きやすい職場認証制度3つ星取得に伴い、ブツリュウアイさまに取材・掲載していただきました。

広報トラック

『事業継続に欠かせない「ドライバーの労働時間削減と賃金アップ」評価制度を導入して待遇改善への好循環を生み出す』と題し、働きやすい職場認証制度3つ星取得に伴い、広報トラックさまに取材・掲載していただきました。

物流Weekly

『第一名誠 働きやすい職場認証「三つ星」取得でトリプルゴールド達成』と題し、働きやすい職場認証制度3つ星取得に伴い、物流Weeklyさまに取材・掲載していただきました。