未経験ドライバーの育成対応はいかに?(トラマネ会議:2025年6月26日開催)
今回のトラマネ会議で各会員様に行っていただいた発表の中で、協和陸運株式会社の桝田社長の発表がとても参考になりました。
協和陸運株式会社様は、ドライバー未経験者の方を多く採用していますが、入社後の育成カリキュラムが素晴らしく、それは、「最低1か月以上、概ね2ヶ月以上の教育や添乗指導を実施しなければ独り立ちさせない」というものでした。
「ドライバー経験者を採用して、できるだけ教育や添乗指導時間を短くし、早く独り立ちさせる」のが、トラック業界では多いケースです。
それが「2ヶ月」とは相当の長さです。
ドライバー未経験者の方からすれば、独り立ちまでにある程度の自信を持つことができる社内環境だと思います。
さらに、「運転適性診断」は当然受診させるのですが、実は、これだけですと結果のパターンが意外に少なく、同じ分析結果コメントになってしまうことが多いのが現状です。
そこで、桝田社長は、このマイナス点を補うために自動車学校で「OD式安全テスト(運転適性診断のようなもの)」も追加で受診させています。
社長曰く、「この診断結果内容コメントはほかのドライバーと被ることはなく、さらに分析結果も相当的を得ている」ようなのです。 私も運転適性診断結果のコメントがワンパターンになりがちなのが気になっておりましたので、桝田社長の発表を聞き、自動車学校のテストを併用することで、この弱点を補うことができるのでは、と感じました。
最後に「ドライバーのスキルアップ制度」です。
ある1つの例として、以下の事例の発表がありました。
入社前に自身で「トラックに乗ってみたい」と自ら中型免許を取得し、入社後は4t車を経験したドライバーが、翌年に資格取得支援制度を活用して大型免許を取得、現在まで約2年近く大型平車を乗務し、さらに、フォークリフトと玉掛けの資格も取得し、未経験から始めた若手ドライバーとして活躍している方がいる、とのことでした。
中小企業であってもドライバーに対して「どのような資格を取得すれば、どのようにステップアップすることができるのか」が伝わるように、入社時に具体例を示しながら、分かりやすく説明している点が秀逸だと思います。
ドライバー不足が問題となって久しいですが、会社の規模に関わらず、未経験者であっても会社として細やかな対応をすることで、ドライバーさん自身にとっても会社にとってもよい結果に繋がると思います。
今回の会議では、「育成方法」を考えるよい機会になったのではないでしょうか。