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活動レポート

ドライバーのながら運転を防ぐ! トラック運送会社 最新の取り組み

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※この投稿は、トラック・マネジメント協会 公式YouTubeチャンネル「トラマネラジオ」の内容を記事化したものです。

トラマネラジオ第5回 ドライバーのながら運転を防ぐ! トラック運送会社 最新の取り組み

進 行:運送業専門コンサルタント 和田 康宏(以下、和田)

ゲスト:株式会社第一名誠 代表取締役 瀬尾 国大(以下、瀬尾)

 

和田)

第5回。「ながら運転」について今日はお話ししたいと思います。

最近ですね、別にトラックドライバーじゃなくてもなんですけども、携帯(電話を使用しながら)運転してて、重大な事故、死亡事故だったり重傷事故(を起こす)っていうのは増えています。

新聞に最近出ていた内容を見ますと、トラックドライバーがですね「ながら運転」で赤信号に侵入してタクシーに衝突、乗客の女子大生が亡くなってしまうという、そういうなかなか痛ましい事故っていうのがありましたね。これはドライバーがですね同僚と携帯電話で雑談、通話中に起きた事故だっていう話で、よくある話なのかなっていう感じはします。判決はですね『懲役3年6ヶ月の実刑』っていうことでですね、なかなかやっぱり今、裁判官っていうか裁判所は、この「ながら運転」に関してはですね、相当厳しい判決を下すような形になってきましたね。実際、裁判官が判決を読み上げる時にですね「およそ考え難いような無防かつ(危険)極まりない運転の結果で起きたものだ」という風に言われている、と。このような形で、やっぱり裁判官はかなり厳しい目線を注いでいるのかなっていう感じがします。

 

もう一件、新名神の方でもですね、土山のトンネル内で、軽乗用車がですね、ガス欠で路肩に停めたのはいいんですけど、本線車線をまたいだ状態で停車していて、そこに大型トラックが衝突した訳なんですけども。実際調べたところ「ながら運転」をしていて、その故障車というか停車している軽自動車に気づかずに(反応が)遅れてぶつかってしまい、二人若者が亡くなった、と、こういう事故がありました。この事故もですね、”本線車線をはみ出して停車していた”っていう、かなり被害者側にも落ち度があったんだけども『2年の禁固刑』っていう形で、やはり『禁固刑』『懲役刑』という形に今は(判決に)なる傾向が強い、と。裁判官が判決を述べる時も「被害車両側にも相当の落ち度はあるけども、やはり携帯電話の操作に気を取られていなければ、容易にこの事故は避けることができた」っていう、厳しく非難されているっていう形で。なかなかやっぱり今後ですね、運送会社は特にプロドライバーなので、「ながら運転」っていう事に関しては、相当大きな事故をやった時に厳しい(処分になる)。ドライバー本人もそうですけども、運送会社に対しても色々と監査に入られたりとか、重い行政処分を課せられたりとかっていう、そういう時代にこれからなっていくのかなっていう風に実感しました。

そこで今回はですね、この「ながら運転の指導」についてですね、実際“言うは易し“というか”行うは難し“というか、教育は簡単なんだけど、「実際やらないように」「ドライバーが”ながら運転”をしないようにする」っていうのはなかなか難しい事だと思うんですけども。

瀬尾さんの会社でですね、今どのようなことをこういう事(指導)で取り組んでいるかっていうのをお尋ねしたいんですけども。いかがですか?何か取り組んでいることはございますでしょうか?

 

瀬尾)

そうですね。今のような当然『裁判の判決事例』をみんなに伝えていったりですね、2021年10月の “月の課題”としてですね「ながら運転の事故事例」っていう事をテーマに教育をしたんですけど、他社の「ながら運転」の事故の映像を見せて、いかに反応が遅れるかっていうのをみんなに観て、考えて、意見を述べてもらいました。

 

和田)

なるほど、動画で他社の・・・

 

瀬尾)

動画で・・。

 

和田)

あるんですね。そういうものを見せるものがあるんですね(笑)。

 

瀬尾)

そういうのを配信してもらえるものがあるもんですから(笑)。

 

和田)

なるほどなるほど。

 

瀬尾)

ホントに単純な道路で、普通に前の車が信号で、赤信号になって停止するんですけど。何もなく観てたら、なんでそこに突っ込むのかよく分んないんですけどね。よく音声とか観る(聴く)と、誰かと、同僚なのか仲間なのか分かんないですけど、電話で話してるっていう・・・。

 

和田)

なるほどね~。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

どうですか?みなさんの反応は。動画なんで、普通にしゃべるだけよりはよっぽど生々しいんでいいのかなっていう感じは、聞いた感じするんですけども。いかがですか?

 

瀬尾)

ええ。みんながそれを観た時は、「1秒2秒がこれだけ危ないんだ」っていうのを非常に意見として一番多かったんで、「気をつけないといけないな」とか、という風に言ってもらえるんですけど。じゃあ、実際どうなんだっていうのは、ずっと見てるわけにもいかないもんですからね、どうなのか常に不安なところですね。

 

和田)

なるほどね~。そうですよね、たしかに教育で他のドライバーがこうやって動画で車内のね「ワ~!」ってぶつかったり、「ウオ~!」って言ってるのを観れば、その時は「おお~、怖いなあ」っていう話にはなるんですけども。残念なことに、別にドライバーさんに限らず私でもそうですけども、“自分はやらない”っていう風に(苦笑)思ってしまう“弱さ”がどうしてもあると思うんですけど。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

どうなんですか?何か今後その「動画を見せる教育」以外に、何かこう、今やっているのかこれからやろうとしているのか、どちらでもいいんですけども、何かお考えになられてる事っていうのはありますか?

 

瀬尾)

まず2年ほど前から、まず(ドライバー)全員に「ハンズフリー(イヤホン)」を会社から支給していますね。

 

和田)

なるほど。

 

瀬尾)

その後も「故障したり調子が悪くなった場合は申し出て下さい」ということで、一旦渡しました。

 

和田)

なるほど。

 

瀬尾)

ただ、去年ぐらいの新車からですね、乗用車のようにトラックにも、 何て言うんですか「bluetooth機能」っていうんですかね・・・

 

和田)

あ~、なるほど。もうそういったものがあって、接続しちゃうわけですね

 

瀬尾)

そうですね、最初に設定しておけば自分のスマートフォンとトラックがもう繋がる、という設定で・・・

 

和田)

繋がっちゃう、と。だから、わざわざイヤホンが要らなくなりつつある、と、新しく(bluetooth対応車両を)買った場合は・・・

 

瀬尾)

今は(イヤホンは)要らないですね

 

和田)

あ、そうですか、今はもう瀬尾さんのところは(イヤホンは)要らないんですか、 1人も。もう全部(bluetooth対応が)できる感じ?少しは(イヤホン使用も)ありますか?

 

瀬尾)

や、さすがに、あの~まだ・・・

 

和田)

3台か・・・

 

瀬尾)

去年の新車からなんで・・・

 

和田)

あ~、そうか(笑)これから(笑)

 

瀬尾)

(笑)数台にはなってくるんですけど・・・。これから早い段階でそういった車にどんどん替えていきたいな、という風には思っております。

 

和田)

じゃ、その部分に関しては、「bluetooth(イヤホン)持ってるか」とか点呼で確認する手間が要らずに、トラックが新しくなって行けばそういうことができるっていう見通しが、少しそこについては立っているっていう形ですか?

 

瀬尾)

ええ、はい。

 

和田)

は~、なるほど、なるほど。それ以外どうですか?それはまあ最低ラインっちゃあ最低ラインですよね?

 

瀬尾)

最低ラインですね。

 

和田)

法律違反には、他の都道府県だとちょっと分からないけど、愛知県だったら「 bluetooth(機能)」とかそういうものをやっていれば、「違反ではない」「検挙はされない」っていうレベルの話で。それが「ながら運転」で危険じゃないかって言えば、ちょっとやっぱりまだ危険な要素がね、少し残るのかなっていう感じはするんですけど。

 

瀬尾)

ええ。

 

和田)

どうなんですか?社内ルールなのか、業務連絡とかやりあう時の社内ルールなのか、何か色々あると思うんですけども、そういうのは何か取り決めされるとかいうのはあるんですか?

 

瀬尾)

そうですね。まず会社からドライバーに指示を出す時は、今までは、すぐ思い立ったらドライバーにパンっと携帯に電話をしてしまっていたんですけど、今は当然全員の位置情報・作業状況なんかが全てわかるもんですから・・・

 

和田)

あっ、そうですね。なるほどなるほど。

 

瀬尾)

「あ、今止まってるな」とかいう時に、なるべく電話をする、なり。”どうしても”という時にはLINEを通じて、後から確認できるようにLINEで送る。「折り返し電話が欲しい」とか、簡単な指示だったらもうLINEで済ませてしまう、というような・・・

 

和田)

なるほどね。そういう、なるべく「(携帯電話を使用)させない」ように会社側も工夫しているっていう話・・・ですね?

 

瀬尾)

そうですね、はい。

 

和田)

やっぱりそういう意味では、色々トラックやそういうデジタコ・ドラレコ系の機器が新しくなってくると、少しずつ危険は減らせれるは減らせれるっていう感じですか・・・

 

瀬尾)

減らせれますね、はい。

 

和田)

こっち(会社側)も配慮してあげられるっていう話になってくるんでしょうかね?多分ね。

 

瀬尾)

ええ。

 

和田)

なかなか、あれですよ。『安全プラン2025』っていう、国土交通省で5年に1回出す、何て言うんですかね、「今後、運送事業者に対してどういうことをやるか」っていう、そういうプランがあるんですけども。その『安全プラン2025』の中にも「”ながら運転”をどうしても減らさないといけない」っていうのが重点項目でやっぱり出ているんですよね。

今までで言うと、運送業、ドライバーさんの悪質違反って言えば、「飲酒運転」から始まって「ひき逃げ」とか「無免許(運転)」とかね。去年(2020年)「あおり運転」っていうのが、新しく悪質違反の中に加わって。この辺の違反をして重大事故とかを起こすと監査が入られて、下手をすると営業停止になるっていう、そういうことがあるんですけども。この中に、この「ながら運転」っていうのがひょっとしたら入るんじゃないかっていう風にね、今、言われていますのでね。

そうすると「ひき逃げ」や「飲酒運転」は、多分ドライバーさんが聞いても「そんなのは酷いよね」って話になるんですけど、「ながら運転」っていうとまだなんか罪の意識がね、低いからやるんでしょうから。その辺のところは、これからも会社としてどういう風にまたね、何て言うのか、速度の違反をチェックするカメラじゃないですけど、何かこう、これからやっていけれるといいかなっていう風には思うんですけども。

どうなんですか?展望的には何かお考えというか、やれそうなことっていうのはあるんですかね?

 

瀬尾)

ええ、これも、2021年10月にですね、「車内カメラ」を全車に設置しまして。

 

和田)

はい。

 

瀬尾)

カメラは今の使っているデジタコは5台まで付けれるっていう事だったんで・・・

 

和田)

5台。はい。

 

瀬尾)

今までは、ホントに前方だけだったんですけど、

 

和田)

うん、前、はい。

 

瀬尾)

今回、これを機に、車内と後方を付け足して・・・

 

和田)

後方ね?なるほど(笑)

 

瀬尾)

「ながら運転」に関しては、当然車内カメラで定期的にチェックをしてですね、今、進めておるんですけど。今はまだ付けたばっかりなんで・・・

 

和田)

うんうん、そうですね。

 

瀬尾)

みんな「見られてるのか」っていうところからか(苦笑)・・・

 

和田)

(大笑)

 

瀬尾)

なかなか、良い事なんですけどね(笑)

 

和田)

良い事なんですよ(笑)

 

瀬尾)

1件もまだ出てこないんですよ。「携帯触っていたな、見てたな」っていうのが出てこないもんですから。良い事なんですけども(笑)まだちょっとそういった事例がない状況ですね、はい。

 

和田)

おそらく人間なんで、そのうちね、「わからないかも」と思ってね、うっかりやった時に、そこで会社側が見つけて個人指導ができれば、それは一番最高ですね。

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

(笑)「見られてんの?」っていう話でね

 

瀬尾)

他のドライバーにもすぐ知れ渡るじゃないですか?

 

和田)

(笑)そうですね。

 

瀬尾)

「あいつ携帯触ってて、今、指導されてるよ」っていうのがね。

 

和田)

そうですね。非常に良い事ですね。

 

瀬尾)

「見てるんだな」っていうのを。

 

和田)

そうですね。他に瀬尾さん、何か取り組みとしてありますか?

 

瀬尾)

そうですね。最近の若いドライバー、最近入社したドライバーたちはですね、どうても「地図を見る」ということが出来なくて。

 

和田)

なるほど!

 

瀬尾)

どうしてもスマホやタブレットなんかのアプリを使った地図を頼りに運転してしまう傾向があったもんですから。それを運転中に手に持って見るのを避けるために、同時に全車に「トラック用のカーナビ」を付けたっていうところですね。

 

和田)

え~っと、全車ですか??

 

瀬尾)

全車です。

 

和田)

1車とか10台とか、そういう話ではなく?全車両?

 

瀬尾)

ええ、もう全車両。はい。

 

和田)

(笑)すごいですね、なんか。なかなかそんなにやらないと思うんですけど。全車両に付けられたんですね。

 

瀬尾)

ええ、はい。

 

和田)

なるほど。実際、これからですかね、まだ活用していくっていう・・・のは・・・

 

瀬尾)

そうですね。まだまだこれからにはなってくると思うんですけど。

 

和田)

でも、すごいと思いますよ。2、3年前に起きた中央道の事故でも、結局そのドライバーさんが多治見インターで下りるのか次のインターで下りるのか分からなくなっちゃって、慌ててやっぱりスマートフォンで見てる間に、「あ、多治見だ!」と思ってハンドル切って、工事中の作業員にぶつかって死亡事故を起こした、っていうのがやっぱりありますんでね。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

やっぱりそれはすごく大事なのかなっていう感じがしますね。「ナビがある」っていうのは、すごく事故予防に、「ながら運転」とかも含めてですけど、重要な取組みになってくるのかなっていう感じがね、しますけどね。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

コース変更した時なんかも、何か出来るんですか?事務所側からフォローは出来るんですか?そのナビっていうのは。

 

瀬尾)

そうですね。急な配送先とか・・・

 

和田)

はい、ありますよね!

 

瀬尾)

突発的な変更の時なんかも、事務所側から“何番の車両だけ”に対してナビ設定ができたり、”まとめて5台”でも出来るんですけど、飛ばして設定をしてあげることも出来ますし。ドライバー自身が前日に、全て翌日の行き先なんかを入力しておくと、1件目、2件目、3件目、4件目・・・

 

和田)

できちゃう?

 

瀬尾)

仮に10件でも打ち込んでおけるっていう。

 

和田)

は~、それはすごいですね、なんかね。

 

瀬尾)

ええ。

 

和田)

後、ああいう道路なんかも、ちゃんとトラックが通れるのとかを選別してくれるんですか?それは。

 

瀬尾)

そうですね。車両、車両に応じて、車検証情報を最初の初期設定で入力しておくと、その車両に合った道を案内してくれるっていうところです。

 

和田)

じゃあよくある、間違って狭いところに入っちゃって、バックしてる時に難儀して、焦っちゃって、電柱にぶつかる、とか、そういうのをなるべく防ぐ事も可能かなっていう感じですかね。

 

瀬尾)

そうですね。後、あれですね。「高さ制限」っていうところがトラックは・・・

 

和田)

あ、ありますね!はい。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

その辺も、そのナビを使えば安心して出来るんじゃないかっていう。

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

なるほどね~。ぜひまたこのトラマネラジオの中で、「こんな”ながら運転の指導”が役立った」っていう事例がね、また、出てこないことを祈りますけども、もし出てきたらですね・・。

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

あまり話したくないかもしれませんけども(笑)

 

瀬尾)

(笑)

 

和田)

ぜひ、みなさん事業者さんのためにね一回公開できればいいかな、という風に思います。今日は貴重な時間ありがとうございました。

 

瀬尾)

ありがとうございました。

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