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トラマネラジオ

活動レポート

運送会社 事故を減らす取り組み

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※この投稿は、トラック・マネジメント協会 公式YouTubeチャンネル「トラマネラジオ」の内容を記事化したものです。

トラマネラジオ第9回 運送会社 事故を減らす取り組み

進 行:運送業専門コンサルタント 和田 康宏(以下、和田)

ゲスト:株式会社第一名誠 代表取締役 瀬尾 国大(以下、瀬尾)

 

和田)

第9回のお話をしたいと思います。

 

私はコンサルをやってる中でですね、よくあるのが、運送会社さんの中で、例えば30人ぐらいドライバーがいるところですと、「特定の3~4人ぐらいのドライバーさんが貨物事故とか商品事故を起こしたり、ちょっとした物損事故を起こしたりっていうのが大体集中している。それで、なかなか改善できなくて困っている」っていう、そういう話を聞きますね。「個別指導を色々しているんだけども、その特定の3~4人に関しては、なかなか思ったような効果が得られない」っていう、こういう話が結構多いんですけども。

この辺の話を今日は瀬尾さんにお聞きしたいな、と思います。

 

瀬尾さんの会社ではどうですかね?こういう、大体みんな大丈夫なんだけど、一部何人か集中して色んなミスを犯したりとか、そういったご経験っていうのは、実際、過去も含めてでいいんですけど、ございますでしょうかね?

 

瀬尾)

そうですね。今仰られた通り、ホントに今ウチでも3名が必ず毎年1~2度、軽微な事故ですけど起こしてしまうっていうのが、ここ3~4年続いていますね。

 

和田)

はい、なるほどね。どうなんですか?実際は・・どんな感じですか?最初は軽微なトラブルっていうか、事故も含めて、商品事故も含めてでしょうけど、起こした時っていうのは、どんなような指導とかっていうのをされるんでしょうかね?

 

瀬尾)

そうですね。今はですね、本人と担当管理者が1対1で面談して、(事故の)映像なんかが残っておればですね、その映像をその(事故の)前後を繰り返し繰り返し“一緒に”観ながら、「なぜ(事故が)起きたのか?」っていうのを考えながら、今後に生かしていくっていう事を今、やっております。

 

和田)

は~、なるほど。そうですね、今ドラレコが(車両)全部に付いてらっしゃるんですよね?

 

瀬尾)

(車両)全部に付いているんで、はい。

 

和田)

(事故発生時の映像が)写らない時もありますけど、写るケースも多いから、それを活用して。「管理者と一緒に観る」っていう事ですね?

 

瀬尾)

「(管理者と本人が)一緒に観ながら、一緒に考えていく」っていう感じですね。

 

和田)

動画を途中で止めたり、また巻き戻したり何回もして・・・

 

瀬尾)

はい。それを(事故の)5分くらい前とか、そういったところから「何かそういう(事故を起こす)兆候があったんじゃないか?」とかって。

 

和田)

そういうことですね。それは最終的に「こういう原因じゃないか」っていうのをドライバーさんにも考えさせて・・・

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

管理者と一緒に「(事故の原因は)そうだわね」っていう話で、改善っていうのを考えるわけですか?次の取組みをどういう風にしたらいいのか・・

 

瀬尾)

そうですね。(これから)どうしていくのかっていうような対策と今後の取組みですよね。自分なりに(今後)どういう運転なら運転に心がけるのかっていうのを考えて。

 

和田)

なるほど。普通の、“普通の”って言ったら失礼だけど、通常のドライバーさんであれば、それをやればしばらく(事故は)ないってことですね(笑)多分一年とか・・普通はあんまり(事故を)起こさなくなる・・

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

たまにやらかすけど、それをやれば大体みんな落ち着くっていう感じですかね?

 

瀬尾)

ええ。落ち着きますね。

 

和田)

中にはそれをやっても、どうなんですか?早いと(指導教育の)効果が持続するのが3ヶ月とかそんな感じですか(苦笑)?

 

瀬尾)

ホントそうです。3ヶ月スパンとかで・・・。はい。

 

和田)

あ~そうですか。そういった場合どうなんですか?どのくらいまで、変な言い方ですけど、同じやり方っていうんですか?同じ動画を(事故を起こした本人に)観せて(という指導をされるのか)。繰り返しやるのは当然大事なんですけど、前回やったのと同じようなミスが続いた場合っていうのは、何か指導の方法なのか分からないんですけど、何か工夫されている所っていうのはあるんですかね?

 

瀬尾)

そうですね。同じようなミスではなく、ただ、バックであったり、すれ違いざまであったり、荷役中であったり、と少しずつ違う形で(苦笑)・・

 

和田)

(苦笑)ちょっとずつ違う・・

 

瀬尾)

・・(苦笑)(事故が)起きるもんですから。それにしても、同じ人間がやるっていう事は、何か原因があるんじゃないのかな?というところで、今それを追及しています。

 

和田)

気の短い運送会社さんって言うと言い方は厳しいんですけど、僕のお客さんでも3回ぐらい(事故を)やると、「罰則」と言うんでしょうか、「安全手当が減る」だとか「賞与が減額される」とか、ひどいと「少し横乗り期間がある」っていう、「給与がちょっと減る」っていう、そういうかなり“大人としての痛み”が伴うような、そういうことをやる会社もあるはあるんですけど。

 

瀬尾さんのところはいかがですか?そこまではまだ(罰則を)やらない感じで大丈夫そうですか?

 

瀬尾)

一応、今4人一組ぐらいのグループで活動をしておるもんですから、当然グループ評価としても下がりますし、時と場合に寄るんですけど、グループリーダーを交えて話し合いを持つケースがありますんで。

 

和田)

う~ん。

 

瀬尾)

本人も「みんなに迷惑をかけてしまう」っていうところから、毎回ゝ非常に反省は・・・

 

和田)

反省はしてる。

 

瀬尾)

(反省を)してくれるより他はないですからね(苦笑)

 

和田)

(苦笑)でもどうなんですか?あんまり3回も4回もやると、グループの人達も色々ちょっといい加減に怒ってくるんじゃないですか?どうですか?

 

瀬尾)

そうですね。ただ「自分も何時やってしまうか」っていうような・・

 

和田)

なるほど、それもあるから・・

 

瀬尾)

・・(事故)内容ではあるもんですから、そんなに(怒ったり)は。「これは起きて当然だろう」っていうような事故ではないもんですからね。ホントに「一瞬の判断ミス」だったり、「ちょっと確認を怠ってしまった」っていう、“誰もがありそうな事故“なので、特に周りのみんなから何か締め付けがあるっていうことはないですね。

 

和田)

なるほどね。だから瀬尾さんのところはドライバーさんとしてはかなり良いんでしょうね、多分。強制的にやらないと収拾がつかないっていう会社も中にはあるみたいで(苦笑)、すごく厳しく「金額」というものを持って痛みを伴わせるっていう

労務管理をされてる会社もあるんで、なかなか苦労をされてるんだなっていうのがよく伝わってくるんですけどもね。

 

瀬尾)

ええ。

 

和田)

実際どうですか?瀬尾さんも何十年か(運送事業を)やられてきて、昔のドライバーさんと最近の若いドライバーさんで、何かミスをしたりした時に、叱責するっていうかね、ちょっと強めに指導をしなければいけない時があると思うんですけど。

どうですか?変わってきましたか?今の多分50代以上と・・・

 

瀬尾)

(溜息)

 

和田)

・・・40代未満ぐらいかな?大分文化が違いますよね?「生きてきた文化」「育ってきた文化」が大分違うと思うんですけど、どうですか?実際の話は。

 

瀬尾)

それはもう、かなり違います。

 

和田)

どのぐらい違いますか?

 

瀬尾)

どのぐらい・・

 

和田)

どんな感じですか?若い人は、どんな風な人が増えてきたっていうことですか?

 

瀬尾)

キツく指導をしてしまうと、ちょっと・・

 

和田)

(苦笑)

 

瀬尾)

・・「業務にも支障が出るんじゃないか」っていう感覚になるもんですから、どうしてもオブラートに包んだ指導の仕方にはなってしまっていますね。

 

和田)

あ~、明らかに分かる・・・

 

瀬尾)

明らかに分かりますね。

 

和田)

運転にまで影響が出ちゃうんじゃないかっていう感じですか?

 

瀬尾)

ええ。そうですね。

 

和田)

その辺はかなり、瀬尾さんもそうだし、管理者の人も色々考えながら(指導をする)っていう・・

 

瀬尾)

そうですね。はい。年代によって全然違います(笑)

 

和田)

(笑)ということは、「こういう風にした方がいいだろう」っていう話を言いながら、前向きなことを言ってあげる、そういうフォローをするっていうことですか?

 

瀬尾)

逆に、良い所とかを褒めながら、今回の起きてしまった事故を自分なりに考えて、そこに対してきちんと意見が出たらですね、「そうだね」と。「そういう所に気を付ければ、今回の事故もなかったと思うし、今後も上手く安全運行も出来ると思うんで、そうやってやって行こうか!」みたいな(笑)

 

和田)

おお~(笑)

 

瀬尾)

(笑)そんな形ですね、今は。

 

和田)

すごい。昔はもっとダイレクトに言ってよかったんですよね(笑)?

 

瀬尾)

(笑)ストレートに・・

 

和田)

具体的に(昔は)厳しい事をうるさく言わないんで(笑)

 

瀬尾)

ストレートな指導の仕方が出来たんです。

 

和田)

ガーンっていきなり罵っても、別に「すみませんでした!」みたいな「分かりました!」みたいな感じで、威勢がいい感じで帰って来て安心なんだけど、今はそういう事を言うと、多分どんよりしちゃってっていう話になるって(笑)

 

瀬尾)

その可能性は十分あるんで(笑)多少は気を遣って指導をしています。

 

和田)

なるほどね。特に瀬尾さんの会社がある港区なんていうのはね、どちらかと言うと元気なドライバーさんっていうかね、打たれ強い、威勢のいいドライバーさんがいっぱいいらっしゃるような感じが、イメージとしてはあるんですけど・・

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

それもちょっとずつ時代で変わってきたのかもしれない。瀬尾さんの会社だけかもしれないし、他の会社でも若い人はそうなのかもしれないですしね。ちょっと分からないですけどね。なるほどね。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

後、事故が多いってことで一つ聞きたいんですけど。これも私のお客さんで色々あるんですけど、免責ですね、保険の。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

保険の免責が、どうですかね?20万円とかね何十万円とか、色々会社によってあって。実際やっぱり傾向的に見ると、事故の多い会社が免責が高いんですよね?当然(苦笑)

 

瀬尾)

そうですね。保険料が高い分、はい。

 

和田)

「年間で事故が多いな」っていう感じに思うと、免責がすごく高くなってて。

もっと言うと、そういう会社に限って、ドライバーに全額補償させたり、免責の全額であったり(というような)。結構(会社に)入る時は“歩合があって稼げるよ”って言ってるんだけども、一発(事故を)やらかすと、凄い金額を会社に返さないといけない。それは法律で問題がある分も多いとは思うんですけど、そういう会社が多いと思うんです。

 

瀬尾さんのところはその辺はどうなんです?免責額は色々どうなんです?平均の20~30万円かなって感じもするんですけど。どのような形で設定されてますか?

 

瀬尾)

そうですね。今は、みんなが頑張ってくれて保険料が落ち着いているもんですから、免責を「0(ゼロ)」としてやっています。

 

和田)

かなり珍しいケースだと思いますけども。

他の経営者の今、聞こえてくる声によると、「多分そんなん(免債0)だったら(ドライバーは)平気で事故をやるんじゃないか」っていう風にね、ドライバーさんが若干事故が多いと信用が出来なくなる経営者だと、そういう感じになってくるのかなって感じがするんですけど、その辺はどうですか?やっぱり「教育とかしっかりやっていけば出来る」っていう、「今までの自信」というかがあるからっていう感じですか?

 

瀬尾)

何年前から取り組んでいるのか分からないですけど、一般的にどの運送会社さんも事故とか起きると、「安全手当」だったり「無事故手当」だったり「賞与」だったりっていう所を「減額」する方法を取るのが一般的だと思うんですけど・・・

 

和田)

一般的ですね。はい。

 

瀬尾)

当然そこはウチもあるんですけど。それとは別にですね、「何もなかった人」に「プラスオン」してあげるっていう制度を設けてから、これもまた事故が減った一つ(の要因)じゃないかなっていう風に感じてます。

 

和田)

“プラス”の方でね。

 

瀬尾)

“プラスする”っていうね(笑)

 

和田)

何か月っていうか、どれだけの期間でですか?

 

瀬尾)

1年なんですけど。

 

和田)

1年(笑)!長いですね(笑)

 

瀬尾)

長いんですけどね(笑)はい。

 

和田)

やっぱり効果はありますか(笑)

 

瀬尾)

「車両事故」だけなんですけどね。

 

和田)

「車両事故」だけですか?なるほど。

 

瀬尾)

「商品事故」は別で、全然関係なく。

 

和田)

皆さん(終了日は)同じ日にちですか?決まってる?

 

瀬尾)

決まってます。

 

和田)

じゃあ、みんなその日が一番緊張しますね。“今日で終わり”って(笑)

 

瀬尾)

そうです、そうです。

 

和田)

実際(事故を)やったら終わりっていうわけですね?

 

瀬尾)

「終わり」。はい。

 

和田)

(笑)そういう緊張感が・・

 

瀬尾)

周りがもらってるのに、もらえない人は、その一年間に何かあったっていうことなんで。はい。

 

和田)

はあ~、やっぱりあまり刻みすぎちゃうと、月で。なんかあんまり大事に思わないっていうか、もらって当然みたいな、固定給・固定手当みたいな形になっちゃうけど・・

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

1年期間を引っ張ると、何としても、多分そこそこの金額になると思うんで、それが20万かどうか分からないですけど、そうするとやっぱり必死ですよね(笑)

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

その効果はやっぱり大きいですか?

 

瀬尾)

大きかったと思います。

 

和田)

今もずっと続けてるっていう感じ・・?

 

瀬尾)

続けてます。

 

和田)

ではこれは一つの成功した評価制度っていうか、やり方なのかなっていう感じですかね。面白いですね。

 

瀬尾)

なんか盛り上がってくれると・・

 

和田)

盛り上がってるんですね?嫌がってるわけでもないんですね?

 

瀬尾)

嫌がってるわけではないです。みんなやっぱり「もらうぞ!」っていう意識で・・

 

和田)

なるほどね。それはやっぱり、どっちかと言うと、さっき瀬尾さんが仰られたように、「事故をやったらお金を取り上げるぞ!」っていう後ろ向きな傾向になると、会社自体も暗くなるし、運転手さんとも良い関係が築けないですよね?

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

そういう形なんで、瀬尾さんのところはそれを上手く実証してやってるっていう事なんでね、事故もそんなにないのかなっていう感じがしましたけどね。

ただ、そうは言っても、さっきの3名ぐらいはやっぱりちょこちょこ(事故を起こしてしまい)なかなか(事故件数が)減らないっていう形なんで、今後もそれは課題としてまた引き続き取り組んでいかなければならないっていうそういう話ですね。

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

分かりました。今日は個別のドライバーさんの事故、特定に人が多いっていう話で、どのような取り組みをして事故を起こさないようにしているかっていう話をお聞き出来ました。今日はありがとうございました。

 

瀬尾)

ありがとうございました。

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