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活動レポート

多重事故から学ぶ これからの安全管理とは?~ 健康管理の重要性~

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※この投稿は、トラック・マネジメント協会 公式YouTubeチャンネル「トラマネラジオ」の内容を記事化したものです。

トラマネラジオ第7回 多重事故から学ぶ これからの安全管理とは?~ 健康管理の重要性~

進 行:運送業専門コンサルタント 和田 康宏(以下、和田)

ゲスト:株式会社第一名誠 代表取締役 瀬尾 国大(以下、瀬尾)

 

和田)

第7回。「多重事故は自社では絶対起きないのか」、これをテーマに今回はお話ししたいと思います。

2021年の12月ですね、愛知県内の国道で、朝方なんですけども、トレーラーが追突して24台の車両を巻き込む、という多重事故が発生しました。これは、全国ニュースにもなったんで、愛知県内(のみ)ならず全国の運送会社さんも多分かなり注目した事故なのかな、という風には思います。幸いにも死者とかは出なかったっていうことで、それが一番何よりではあったんですけども。

僕も(事故の)動画をですね、テレビかネットの動画のどちらかで観たんですが、「いや~これはキツイな」と。多分運送会社の社長さんであれば、「こんなことはウチとは全く関係ない」と、こういう風に言い切れる人はいないんじゃないかな、とは思います。

瀬尾さんは、あれ(事故の動画)はテレビかネットか何かでご覧になりましたでしょうかね?

 

瀬尾)

そうですね。最初にニュースで、ネットニュースで観まして。すぐにドライブレコーダーの映像なんかが流れて、確認しました。

 

和田)

すごいですよね(苦笑)。要は“ブレーキランプが付いていない”っていう所が一番衝撃だったんですけどね(苦笑)。

 

瀬尾)

そうですね。車の弾かれ方とか、そういった所がかなり衝撃的でしたね。

 

和田)

なんて言うんですかね。ボーリングのピンみたいな感じに軽自動車がコロ~ンって飛んでったっていうね。

 

瀬尾)

そうですね。はい。

 

和田)

でもあれも、軽乗用車が転がらなかったら、逆にプレスされて(乗車していた人は)亡くなってましたよね。

 

瀬尾)

そうですね。ホントに弾かれてよかったなっていう感じでしたね。

 

和田)

ですよね。「何が起きたのかな?」って、僕も職業柄やっぱりああいう動画を観ると「何が原因なのかな?」って色々考えてはみたんですけどね。

報道では、「ドライバーさんの体調が悪かった」とか「労働時間が長時間労働で過労で居眠りになった」っていうのではないんじゃないか?っていう風には、されてはいたんですが。しかし、ホントの(事故の)原因が今後判るかどうか分からないですけども、私たちとしても「他山の石」っていうことで、今回お話として、題材として取り上げたいなと思いました。

瀬尾さんはどうですかね?運送会社の社長さんとして、どんな原因があると推測というか推察したのかなっていうのをお聞きしたいんですけどね。

 

瀬尾)

最初にこの事故のニュースを聞いた時は、「健康起因的」なものかな?という風に、まずは感じました。詳しく報道されるにつれて、そうではない、ということだったんで。ドライバーの方も自分の足で歩かれているところも(映像に)写っていたもんですからね。

 

和田)

(映像に)写っていましたね。

 

瀬尾)

じゃあもう「居眠り」かな?と。「ながら(運転)」ではないなっていう風には思ったんですよ。

 

和田)

やっぱりあのぶつかり方はちょっと違いますよね?

 

瀬尾)

そうですね。“ブレーキが遅れた”感じではなかったですよね。

 

和田)

(苦笑)じゃないですよね?

 

瀬尾)

ず~っと行き続けていたんで。なので、「体調面」なのか「居眠り」なのかっていう風に感じました、初めは。

 

和田)

ですよね?私も別にトラックを運転している訳じゃないですけど、仮にわき見(運転)をしていたとしても、そりゃあブレーキを踏みますからね(苦笑)

 

瀬尾)

(タイミングが)遅れても踏みますよね?

 

和田)

踏みます、踏みます!あれはグイグイ逆にアクセルを踏んでるんじゃないかっていうくらいの勢いで乗り上がって行った感じでしたからね。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

だからおそらく、居眠りっぽい・・・「体調不良」なのか「居眠り」なのかっていう風に思ったんですけど、今だと「居眠り」ぐらいしか考えられないですよね・・・。

 

瀬尾)

そうですね。

 

和田)

報道では、ドライバーさんは「アクセルとブレーキを(踏み)間違えた」っていう風には取り調べでは話しているみたいですけども、それはそれで、今回(の事故の)本当の原因は警察以外には分からないのかもしれないのでね。私たちとしては、自分たちの会社であれば、ああいう事故が起きるのは何が原因なのかなって、やっぱり考えて、取り組めること(は何か)、何が自分の会社だったら取り組めれるのかなっていうのを考えていかなきゃいけないと思うんですけど。

瀬尾さん、どうですか?改めてあの事故を観て、自社でこの辺もうちょっと力を入れてやろうかな、とか、何か思われたものはありますでしょうかね?

 

瀬尾)

そうですね。今回の事故とは関係ないかもしれないんですけど、弊社も基準として、「50歳以上のドライバー」に関しては「脳ドック」を受診させておったんですけど・・

 

和田)

はいはい。

 

瀬尾)

今年(2022年)からその基準を少し下げてですね、「45歳以上」として、定期的に(「脳ドック」を)受診させようかな、という風には感じましたね。

 

和田)

なるほどね。たしかにそうですね。今回は「健康起因」じゃないのかもしれないですけど。

 

瀬尾)

ええ。

 

和田)

なにせドライバーさんの平均年齢が今、大型で50(歳)前後と言われていますし。第一名誠さんもたしかに平均年齢は若いとは言いつつも、40代はやっぱり多いですもんね。

 

瀬尾)

多いですから。はい。

 

和田)

だから、今まで元気だった人であっても、やはり何が起きるか分からないっていう所はありますもんね、たしかにね。

 

瀬尾)

そうですね。はい。

 

和田)

今まで(健康診断を)受けた人で、そんなに「脳ドック」で大きな何か(疾患)が見つかったっていう人はないですか?やっぱり。

 

瀬尾)

そうですね。大きなもの(疾患)は何もなくて、ですね。中には、(個人的に)心配でまた精密検査に行ったドライバーもいますけど、結果的に特に何も(疾患は)なかった・・・。

 

和田)

でも、精密検査に行かれるドライバーもいたんですか、やっぱり?

 

瀬尾)

いましたね。はい。

 

和田)

(笑)気にされる感じですか?

 

瀬尾)

あれ、(診断結果には)何かかにかちょっと書かれるんですよね。

 

和田)

(笑)

 

瀬尾)

どうしても気になってしまったのか、自分で(精密検査に行って)・・

 

和田)

でも良い事ですね。なかなかそういう事(診断結果)を普通気にかけない方が、ドライバーさんは多いような、僕は気がしているんですけどね。

 

瀬尾)

ええ。

 

和田)

そういう意味では「健康教育」の刺激にはなったのかもしれないですね。”あるドライバーさんにとっては”ですけど。

 

瀬尾)

そうですね。はい。

 

和田)

実際、僕も今回の事故の関係で、そこの事故を起こした会社さんと繋がりがある方がいてですね、その方の話を聞きますと、警察が、たしか翌日に強制捜査に入っているんですよね?運送会社に。

 

瀬尾)

はい。

 

和田)

その時に、やたらしつこく聞かれたことがあったらしくて。それがやっぱり「ドライバーの健康状態はどうだったのか」っていうのは、何回も聞かれたらしいですね。

だからやはり今後「多重事故」みたいな“ちょっと考えられないような事故”が起きた時に、当局の、特に警察なんかは、「ドライバーの健康状態がどうだったのか」っていう所で、『運送事業者さんの責任』っていうんですか?『安全管理・義務』とかっていう点について、「健康診断で引っかかっていたのに何もやらせてないんじゃないか?」とか「点呼で健康状態のチェックが甘かったんじゃないのか?」とかですね、そういった所をこれから警察も含めて、あと、運輸局の監査も含めて、そこは(チェックが)重点的になってくるんじゃないのかなっていう気が、私もその話を聞いて思ったんですよね。

だから、瀬尾さんの会社のような感じで、”義務になっていない「脳ドック」までやる”っていう形であれば「“尚”良い」のかなっていう感じがしますけどね。

他は何かありますか?「脳ドック」とか以外でも・・・どうですか?

 

瀬尾)

また健康の話になっちゃうんですけど。

 

和田)

はい。

 

瀬尾)

今までずっと“楽だった”ので、健康診断を「健診バス」で受けてたんですね。

 

和田)

なるほど。はい。

 

瀬尾)

「(健診)バス」が(苦笑)悪いっていう訳ではないんですけど・・

 

和田)

(苦笑)

 

瀬尾)

よりしっかり一人一人診てもらうために、クリニックで検査着に着替えて、しっかりとした健康診断・・ですかね、今年からそれ(クリニックでの健康診断)に変えていこうっていうことで、既に予約をしてですね・・。

 

和田)

う~ん、いいですね・・。

 

瀬尾)

少し(受診時期は)バラバラになってしまうんですけど、3ヶ月くらいかけて全従業員をクリニックに行って、健康診断を(受け)させようかなっていう風に思っています。

 

和田)

やっぱり、(健康診断を)受ける時の、何か心構えっていうか、「(健診)バス」(で健康診断)をやってる事業者さんには申し訳ないんですけど、ちょっと”流れ作業的な感じ”になりがちですかね?

 

瀬尾)

そうですね。

 

 和田)

(笑)

 

瀬尾)

当然そちら(健診バスでの健康診断)の方が会社としても楽なんですけど(苦笑)

 

和田)

(苦笑)“受けただけの話を証明する”んであれば、ですけどね。ええ。

 

瀬尾)

そうですね。でも「それではいかんかな」というところで。

 

和田)

うんうん。

 

瀬尾)

中にドライバーからもそういった声が一部挙がったもんですから。「もう少ししっかりとしたヤツ(健康診断)を受けたい」っていうことで。

 

和田)

ほお~・・。えっ、ドライバーさんがそんなことを言ってくれる人がいるんですか??「もうちょっと俺はしっかりしたのを受けたいんだ!」みたいな。

 

瀬尾)

ええ。検査項目も当然「(健診)バス」だと限りがあるんですけど・・

 

和田)

はいはい。

 

瀬尾)

ちゃんとクリニックに行けば、(検査項目も)増えるね、増やせれるねってことで・・。

 

和田)

そうですね。オプションで付けれますね。

 

瀬尾)

そうです、そうです。そういった所も、考えてあげたいなっていう所で、今年(2022年)から変えていくつもりです。

 

和田)

そうすると、(診断)結果の内容が、今までと違った内容が出てくると、そこに関してまた会社としても対応してかなきゃいけない課題が出てくるかもしれないですね。

 

瀬尾)

そうですね、はい。

 

和田)

なるほどなるほど。今回「多重事故」っていうのが、今まではですね「長時間労働で疲れが溜まって、居眠り運転で」っていうところが、はっきり言うと一番「主役」というか「原因」だったんですけども、これからはおそらく「働き方改革」で「労働時間も短くなってくる」ということを考えると、多重事故の主な原因がその「”健康起因”(の事故)」なのか、さっき(前回)の「”スマホのながら運転”とか”LINEとかを見て”の事故」、この二つがメインなものになってくるのかなっていう感じはするのでね。

前回「ながら運転」に関してはお話をしたので、今回は敢えて触れませんけども、あともう一つの「健康起因事故の予防」という形で、今日は瀬尾さんにお話を聞かせていただきました。

では、今日はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

 

瀬尾)

はい。ありがとうございました。

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